【卒業と枝豆1500円】
卒業式を終えて二日経ちました。昨日はトリートメントで黒染めして感動してました。凄いな・・・。これで安心して社会人になれるぞ!
5年間。留年と半年の休学を経て、ついに卒業。少しうるっときた。やっぱ音楽最高。演奏をバックに卒業式の壇上を見つつ、これまでの苦労を思い返す。色々あった・・・。同期は先に卒業してしまったので、やっと追いついたか・・・という感覚。
そして武道館にて思いを馳せてて、耳に入ってくるのはトランペットの音。あーいいなーと思いつつ、華やかな音が素敵。音楽は一人でやるより皆とやるほうが楽しいよなぁ。羨ましい。
で、ですよ。
枝豆 1500円。気になって仕方ないそこのあなた。
話は卒業式の日の前日に遡る―――――。
前日の独り言
「もう卒業かー・・・あとやり残したことあるかな」
「・・・」
「あー行ってみようかな」
「社会に出たら接待とかで行くかも」
「それに新たな刺激を求める戦士としては、ワクワクが止まらないぞ」
「でも明日卒業式でしょ?」
「10時から武道館で、そのあと学部に戻って卒業式して、その後飲み会か・・・」
「時間ないな・・・」
「朝行けばよくね?」
「・・・(検索中)」
「あ、あった・・・」
「でも移動時間も考えると・・・7時に着けば大丈夫」
「つまり4時に起きて、5時半くらいの電車に乗ればいいわけだ・・・ふむ」
可能だな。
馬鹿だと思いました。卒業式の朝に、ただ興味だけに突き動かされて5時半の電車に乗るとか。キーワードは 枝豆 1500¥ 接待 新たな刺激 基本夜のイメージ。良い子のみんなはわかるかな? 悪い子はわかるね? というわけでGo。心が綺麗な聖人はここから先は汚れますので注意。正解発表は最後に。
「・・・着いた」
目的地の最寄り駅へと到着。朝7時。寒い。とても寒い。さっさと店に入りたい。道を歩く。キャッチがそれなりにいる。朝から凄いな・・・。おじさんと可愛い子が並んで歩いている風景。ほー・・・。
だらだらしていると、卒業式に遅刻してしまうのでさっさと店のドアを開ける。中から聞こえるカラオケの音。音でっか。カウンターにボーイはいない。仕方ないので近くにあったイベントカレンダーを眺める。特に面白そうなのはなかった・・・。すると、中からボーイがやってきた。
席に案内される。少しお待ちくださいとのこと。じっくり暗い店内を見回す。カラオケがある。朝というのに客はいるらしい。凄いな・・・。とここでカシオレを一杯。卒業式の朝から酒。ちなみに夜の飲み会の最後はカシオレにしました。カシオレで始まり、カシオレで終わるを意識しました。
「○○さんおねがいしまーす!」
ボーイの声。カラオケうるさくて皆基本叫んでいる。ちょっと面白い。
そして、一人目のキャストがやってきた。
嬢「初めまして~」
俺「おはようございまーす」
嬢「なんでニヤニヤしてんの笑」
どうやらにやけていたらしい。当然だろ・・・。俺男なんだから・・・。
適当に綺麗だったから笑 と返して、トーク開始。*ここから頭の片隅で料金計算開始
21歳の元保育士。2月3月で荒稼ぎしようと思って入店したようだ。大学行ってみたかったなーなんて言っていた。今日俺、卒業式なんですよと話をしたら、どういうこと・・・?と頭を抱えていた。笑う。
どうだ、理解できないだろう? ふん。恐れ入ったか? と女の子困らせるの大好きモードに入った俺は内心快感を得ていた。変態で馬鹿、その時俺は自己分析ができた。
俺「朝もお店やってるんですね」
嬢「まあねー朝は平和だよ」
夜はギスギスしているらしい。朝のメンバーは仲が良いと、言っていた。なるほど、夜になると獲物がウヨウヨいるもんな。当然だ。
俺「メニュー見せてもらっていいですか?」
嬢「おっけー。あ、これ見てよ枝豆の値段」
メニューを見る俺・・・そこには
枝豆 1500円。
クッソ笑った。嬢もやばくね?と言っていた。きっと最高の枝豆なんだろうな。一生頼むことはないだろう。梅酒ロックで。
話もそこそこに20分経過。嬢が立ち上がり席を離れる。
続いて、二人目がくる。
おっぱい。
唐突な下ネタ。しかし俺の目が囚われてしまったことを伝えるためには、これしかなかった。
嬢「初めまして~、なんでニヤニヤしてるの?笑」
また言われた。顔ゆるすぎんだろ俺・・・。しかし、俺という鳥はその深い谷に吸い込まれそうになるのを必死に羽ばたいている(謎。
凄い。服を押し上げるしっかりとした・・・いや止めとくか。描写は脳内補完でよろ。
嬢と話をしつつ、システムについて整理する。20分で交代、メニューを見たけど基本2000¥~。ちなみに自分だけじゃなく嬢の分の酒も客が払う。頼めばだけど。へー、これはあっという間に金が上がっていくわけですわ。カラオケは無料。凄いぞ!女の子隣に酒飲みながらカラオケとかやばいぞ!!朝だから歌わなかったけど!あ、梅酒おかわりで。
そんで、卒業式の話をする。またも、嬢の顔がポカンとする。うーん! 最高!
車の話もしました。はじめてのお客さんゲットか!? こうやって足でお客さん探すの俺に合ってるかもなとか思った。
適当に話をしつつ、納得したことがある。
嬢によると朝はどこぞのボーイが客としてきたり、夜勤明け、オールでくる客が多いらしい。そんで嬢も女性だけど、そういう店にいって楽しむらしい。この循環。金の流れを感じました。
嬢「連絡先、交換しよ?」
20分か。πに気を取られて、あっという間だったな・・・。男がはまるのもわかるわ・・・。
そして、ボーイがくる。延長いかがなさいますか? 30分延長で。
予定通りです。そこは朝の場合、40分で席料金が発生するシステムだったのでちょい短いと感じていたので予定通り。
3人目。めっちゃはだけてる。ふん・・・。そういうあからさまなのは興味ないんだよ俺。とりあえず胸出せばいいとか思ってる浅はかな考えはなぁ!!見え見えなんだよぉ!!
それはおいとき、めっちゃ話が上手い。サックスをやっていたそうだ。楽器トークで盛り上がる。あと車。卒業式の話を出したらお兄さん伝説やんと言われた。よく言われます。面白い人とも言われました。それも言われます。語り継いでいいっすよと言っといた。
営業力鍛えるなら、たまーにこういう店きてもいいかもなと思った。普通に考えたら高いけど。金銭感覚ブッ壊れてるから、安い!とか会計の時言ってたけど俺。
4人目。セクシー。
「何でにやにやしてんの?笑」のくだりもしつつ、卒業式の話もしてもうパターン化しててさらに笑っていた。ほんと頭おかしいと思う。
朝・・・なんだよなぁ。
忘れてませんか? 今朝です。暗い店内、お酒飲んでますけど、朝です。これから卒業式。ブッ壊れてやがる・・・。カルーアミルクお願いします。
嬢「度胸あるね」
俺「そうですか? 金と時間とやりたいことあったら、できますよ」
嬢「卒業式の朝7時から一人でここくるのは行動力ありすぎでしょ笑」
俺「えー・・?」
嬢「連絡先交換しよ!」
とまあこんな感じだった。延長どうしますかと言っていたが、これから卒業式なんでと支払いし、サッと出た。もう一件いかがすか?とキャッチに会ったが、卒業式ネタで黙らせた。そりゃあそうだよな、思考停止するよな俺も意味わからねぇもん。
最後に、正解発表ですが、そうです、キャバクラです。
感想としては、男がハマるのよくわかる。気分でノリで酔った勢いで入ったら、金がぶっ飛んでいくのも理解できました。これは怖いわ・・・。
充実した卒業式でした。おわり